第5回「樂茶碗と国宝茶室待庵の中の宇宙」～陶磁器・骨董、和室建築～

日本文化体験交流塾の教科書、国際観光ガイドの基礎知識の一人でもある水野先生による体系的な禅と日本文化の解説。

　平安～戦国期までの中世に確立された能・茶道、日本建築等に見られる独自の価値観・精神性・美意識は、日本の歴史と文化の基礎となっており、通訳案内士はこれらを自分の言葉でしっかりガイドできるようになる事が求められます。

　本シリーズでは、古典翻訳家で日本文化に大変お詳しい水野先生が、映像・スライド・実演等、豊富な視聴覚資料を使って、日本文化の価値観・精神性・美意識を分かりやすく解説します。

　第五回は、利休が創作した茶道具と建築に迫る、実践応用講座です。

　道具、茶室、点前にことごとく改革を実施し、今日の茶道の大本を築いた利休の創作は、秀吉が天下人となった天正十年より、利休切腹までの九年間に行われました。

　この短い期間に爆発的に進化した【茶の湯改革】を、樂茶碗と茶室待庵にフォーカスを当てて解明していきましょう。

　天目や青磁などの唐物名物よりも、国焼(国産)の素材な味わいを持つ器を尊ぶ。そして豪華な書院大広間よりも、たった二畳の極小空間である侘び小座敷を利休は好みました。その秘密に迫ることで、侘び茶と禅の結びつきをより身近に体感できるに違いありません。

　樂焼初代長次郎の大黒・無一物などの名品、茶室待庵の詳細な内部画像等、豊富なビジュアル資料をご用意しました。　

日時

7月21日（土）13時30分～15時30分」

受講料・定員

【土日料金】

・会員 4,600円、一般 5,800円

・定員：40名

※土日料金の設定について。

大変ご好評を頂いております土日開催の講座は、別途会場費や休日人件費等が発生するため、土日料金を設定させて頂いております。ご了承下さい。

講座の内容は、平日、土日共に変わりません。

講義内容

・利休の茶の湯改革
・利休好みの茶碗
・天下一、樂茶碗の歴史
(休憩15分)
・待庵成立の戦国史
・待庵の建築全パーツ解明
・質疑応答

テキスト

水野先生作成の資料を配布します。

会場

◆機械振興会館

住所：〒105-0011　東京都港区芝公園3-5-8　本館地下1階　B109　講義室L-2（アクセス）

※東京タワーの真向かいになります

講師紹介

◆水野聡氏

　コピーライター、マーケティングプロデューサー、古典翻訳家。
能、茶道、日本庭園、武士道、俳諧、禅など日本の中世の芸道、美学、精神文化を専攻。これら古典名著を現代語訳にて執筆、発刊しています。

　オフィシャルホームページ【言の葉庵】では、自著を中心に千利休、世阿弥、一休宗純、宮本武蔵、松尾芭蕉等の名言名句を解説、紹介。いにしえの偉人、達人から、今日本人として美しく、強く生きるための知恵を学び、広く普及させるため、全国カルチャーセンターにて各講座を開講している。古典名著により親しむための丸秘原典読解教室も展開中。

　著書に「強く生きる極意　五輪書／宮本武蔵著　水野聡訳(PHPエディターズグループ2004.8)」、「現代語訳　風姿花伝／世阿弥著　水野聡訳(PHPエディターズグループ2005.1)」、「南方録　現代語全文完訳／南坊宗啓著　水野聡訳(能文社2005.12)」、「葉隠　現代語全文完訳　山本常朝／田代陣基著　水野聡訳(能文社2005.12)」等がある。