日本工業大学元学長、波多野純氏による「日本建築の歴史」動画公開!

 本動画は、2021年3月24日、44人の限定されたメンバーであるプレミア研修で実施されたものです。波多野講師は、事前に研修生から寄せられた質問を踏まえて、とても熱心に講義をしてくださいました。
 講師は、国内の伝統的建築物の修復はもとより、海外、ネパールでの仏教施設の修復・保存などの豊富な経験から、単に建築というだけでなく、建築物で行われた人々の生活や活動、思想や文化まで解説してくださいました。
 また、建築において不可欠な建物や庭園の貴重な写真が各回、60枚以上使用されています。おかげで、通訳案内士にとっては、ややもすると難しすぎる建築に関する専門用語も理解できる講義でした。  (理事長 米原亮三)

講座の視聴開始日と視聴期限について

視聴期限は2021年12月末までとし、期間中は何度でも聴講できます。

 

① 日本建築の歴史「宗教建築―海外の影響と日本の独自性―」

講義概要

法隆寺から大浦天主堂まで。仏教とともに伝来した中国・朝鮮半島の建築を換骨奪胎し、いかに独自性を獲得したか、さらに精緻な設計技術について、時代背景を踏まえて話します。

村上堅治氏の感想

「宗教建築編」では、①日本最古の木造建築である法隆寺金堂の建築の特徴(裳階、瓦葺建築屋根など)の映像、②普段目にすることのない涅槃像の貴重な映像など、専門家しか気が付かないポイントの説明があります。


② 日本建築の歴史「住宅―支配層と庶民の住まい―」

講義概要

靴を脱ぐ文化の特殊性にはじまり、一室空間を使い分けた寝殿造、格式表現を確立する書院造、自由な展開をみせる数寄屋建築など支配層の住宅について、町家や農家など庶民の住宅との対比を通して、理解を深めます。

村上堅治氏の感想

「住宅建築編」では、竪穴・高床造りと寝殿造りの間に建築様式がなかったのか、という建築史上大変重要な質問に関する説明が印象に残ります。
又、現在京都にある御所は、もともと一時的な御所(里内裏)であり、本当の御所は少し西方にあった、など、ガイドとして必須のポイントです。


③ 日本建築の歴史「歴史的建築の保存・修復にみる日本と西欧」

講義概要

数百年ごとの大修理工事によって千年を超える建築が維持され、技術が伝承された日本建築と、廃墟の美を尊ぶ西欧建築を対比し、世界遺産の思想を検証します。

村上堅治氏の感想

「歴史的建築の保存・修復編」では、現在最も興味ある首里城の修復に関して、「世界遺産首里城は焼けていない」という意外な事実を説明されています。


以上の紹介は、このビデオのほんの一部です。全体をご覧になると、日本建築を見る際の視点が確実に広がると思います。(村上堅治氏)

様々な質問に回答

波多野先生に寄せられた質問.pdf
PDFファイル 167.9 KB

サンプル動画


受講料

【一般公開動画の視聴期限】2021年12月31日

IJCEE会員、GICSS会員:各回3,200円

富士の国やまなし通訳案内士会会員:各回3,600円

非会員:各回4,000円

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日本建築の歴史①「宗教建築 ―海外の影響と日本の独自性―」
¥3,200
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日本建築の歴史②「住宅 ー支配層と庶民の住まい―」
¥3,200
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日本建築の歴史③「歴史的建築の保存・修復にみる日本と西欧」
¥3,200
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講師紹介

波多野純

日本工業大学名誉教授(元学長)、波多野純建築設計室代表。
1946年、神奈川県生まれ。東京工業大学理工学部卒業。工学博士。
1970年~2017年、日本工業大学に勤務し、2011年~15年、同大学学長。
1998年、「ネパールにおける仏教僧院の修復をとおしての国際協力」で日本建築学会賞業績賞(共同)。同年『江戸城Ⅱ<侍屋敷>』で建築史学会賞。
 専門は建築史。国内ばかりでなく、ネパール、台湾、カナダで歴史的建築や町並みの保存・修復・復原設計に取り組む。足利学校、長崎出島オランダ商館、佐賀城本丸御殿、福岡城下之橋大手門、旧粕谷家住宅(東京)、仏教僧院イ・バハ・バヒ(ネパール)などの保存修復・復原プロジェクト、「中世東国武士の館」「江戸橋広小路」(国立歴史民俗博物館)、「両国橋西詰広小路」「日本橋(原寸)」(江戸東京博物館)など復原模型の設計に携わる。
 著書『復原・江戸の町』、『The Royal Buildings & Buddhist Monasteries of Nepal 』(共著)、『埼玉県の近代和風建築』(共著)など多数。

海口晴彦(コーディネーター)

True Japan Tour 株式会社上席研究員 技術士(都市及び地方計画)
都市計画・観光まちづくりのコンサルタント業務の傍ら、2007年から通訳案内士団体であるNPO法人日本文化体験交流塾の理事を勤め、2016年度よりTJTの上席研究員として国際観光支援業務に従事。
2018年度から東京都府中市の観光コーディネーターに着任
2019年度から鎌ケ谷市都市計画審議委員の副委員長に着任

海口氏からのコメント

 日本建築の歴史」は宗教に関連して伝来した建築様式、支配層と庶民の住まいになど様々な住宅様式、歴史的建築の保全・修復に関する国際比較の3つのテーマを中心に学習します。

 元来、木造を中心とした日本建築と石や煉瓦を積んだ西洋建築には、素材から工法に至るまでの違い、それが意匠として現れると同時に空間の捉え方まで波及するものと考えます。

また、古来の日本と西洋では都市空間の成り立ちが違い、その中における建築についても、風土や産業、社会階層など、それぞれの地域特性を反映しています。

我が国の現在は、街並みに和風建築を見つけることが困難なほど、西洋化していますが、我が家に帰れば靴を脱いで生活するため、根本的な居住スタイルは昔から変わりません。

これが靴を履いたまま自宅でも過ごす西洋とは、「内」と「外」、「プライベート」と「パブリック」の感覚に違いを生じ、街並みにも影響してきます。

 

 このように日本建築の歴史について、その様式と背景を深く理解できるように進めていきたい。

参考文献

・太田博太郎『日本建築史序説』彰国社
・日本建築学会『日本建築史図集』彰国社
・西和夫・穂積和夫『日本建築のかたち』彰国社

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