講座当日にライブ配信を見逃してしまった場合は後日、録画視聴も可能になります。
Zoomリンクは、前日の17時頃送信予定です。
禅・茶道・武士道・俳諧などについて、当交流塾の新人研修では、体系的な記述が行われています。これは、水野先生の講義から、抜粋したものです。これら、日本文化の骨格となる部分について、分かりやすい解説をお願いしました。
日本が外来文化からの影響を脱し、独自の価値観・精神性・美意識を確立したのが、平安~戦国期までの「中世」とよばれる時代。この時代に成立、発展した文化は、現代も日本人の物の考え方、感じ方の根本となっています。
名を惜しみ、己れを捨てる“武士道”
人と人との清らかな交わりを大切にする“茶道”
幽玄美を追求する“能”、侘び・寂びを尊ぶ“俳諧”
そしてとりわけ、悟りをひらき、現世の迷いから解脱する“禅”は、この時代の文化を根底から支える精神的な土台となっています。
これら中世の文化は、さまざまに形を変え、枝分かれをし、近世江戸文化を経て、現代日本へと継承。さらに〈ZEN〉や〈BUSHIDO〉〈CHANOYU〉として、世界中でも広く関心を集めるようになりました。
今期は、こうした「禅と中世日本文化」の基本的な理解をもとに、鈴木大拙の『禅と日本文化』をたんねんに読み解くことにより、日本文化に対する、より広範かつ実践的な知見を養う集中研修講座とします。
“アフターコロナ”を見据え、日本へのビジターに対して、歴史の説明や単なる知識にとどまらず、日本文化の本質的な理解に基づく“ガイド力”を身につけることを目的としました。
「禅と日本文化」10:00~12:00
上記の「日時と講座テーマ」の中から、ご希望の講座の「日付」をクリックして下さい。
各講座の詳細ページへアクセスでき、そちらからお申し込み頂けます。
●世界的名著である、鈴木大拙の『禅と日本文化』を講師の指導の下、音読していく講読講座です。※講読対象は訳文(日本語)です。
●講座受講生はテキストの指定章段を事前に目を通して予習しておく。研修当日、任意の受講生による音読の後、水野講師がわかりやすく解説して進めます。講座はijcee本部会議室での座学講座に加え、遠隔地からもZOOMを通してリアルタイムで受講できます。
参加者全員で「禅とは何か」「日本文化とは何か」を現代の生きた知識として共有していきましょう。
仏教(禅)学者、思想家(1870~1966)。石川県金沢市に生まれる。東京帝国大学に学び、鎌倉円覚寺で修行する。1897年より渡米、以降アメリカの大学やヨーロッパで大乗仏教思想、とくに禅思想を広く世界に紹介し、海外に“ZEN”ブームを引き起こした一人となる。『禅と日本文化』をはじめ、著書約100冊の内23冊が、英文で書かれている。梅原猛曰く、「近代日本最大の仏教学者」。
●メインテキスト:
『対訳 禅と日本文化 - Zen and Japanese Culture』鈴木 大拙 著、北川 桃雄 訳 (講談社インターナショナル (2005/12/2) ※講座受講に必要です。事前に各自でご購入下さい。
●サブテキスト:
国際観光ガイドの基礎知識 (日本文化体験交流塾 編)
◆水野聡氏
古典翻訳家、中世日本文化史講師。
能、茶道、日本庭園、武士道、俳諧、禅など日本の中世の芸道、美学、精神文化を専攻。これら古典名著を現代語訳にて執筆、発刊しています。
オフィシャルホームページ【言の葉庵】では、自著を中心に千利休、世阿弥、一休宗純、宮本武蔵、松尾芭蕉等の名言名句を解説、紹介。いにしえの偉人、達人から、今日本人として美しく、強く生きるための知恵を学び、広く普及させるため、全国カルチャーセンターにて各講座を開講している。古典名著により親しむための丸秘原典読解教室も展開中。
著書に「強く生きる極意 五輪書/宮本武蔵著 水野聡訳(PHPエディターズグループ2004.8)」、「現代語訳 風姿花伝/世阿弥著 水野聡訳(PHPエディターズグループ2005.1)」、「南方録 現代語全文完訳/南坊宗啓著 水野聡訳(能文社2005.12)」、「葉隠 現代語全文完訳 山本常朝/田代陣基著 水野聡訳(能文社2005.12)」等がある。
●実地の講座は、IJCEE関東本部 機械振興会館 研修室にて、各日10:00~12:00に実施します。
機械振興会館 本館B109
◆住所
〒105-0011
東京都港区芝公園3-5-8
◆最寄りの交通機関
・東京メトロ日比谷線:神谷町駅下車 徒歩8分
・都営地下鉄三田線:御成門駅下車 徒歩8分
講座当日にライブ配信を見逃してしまった場合は後日、録画視聴も可能になります。
Zoomリンクは、前日の17時頃送信予定です。