イヤホンガイド解説者・高木秀樹氏による「日本の舞台芸術の魅力」

本講義は、プレミア・ガイド育成プログラムとして、44人の受講者に対して、講義されたものです。しかし、貴重な講義を是非聴講したいとの声が寄せられましたので、公開可能なカットを厳選して、本プログラム参加者以外にも公開することとしました。

コーディネーター山口和加子さんの受講レポート

『「日本三大国劇」とよばれる歌舞伎・文楽・能という古典芸能には、作者がすべてをした創作したものはまず無く、伝説や歴史的な出来事をベースにして、室町時代に能の演目が作られ、江戸時代には歌舞伎・文楽が作られた、という視点が示される。

たとえば、道成寺伝説を基にして、室町時代に能「道成寺」がつくられ、江戸時代には、華やかな歌舞伎「京鹿子娘道成寺」が作られた。

また、平家物語から能「俊寛」がつくられ、江戸時代に近松門左衛門が歌舞伎「平家女護島」を作った事などから、私達に風姿花伝をはじめ、文学を活字で読むことの重要さが語られる。

さらに、私達は、能・文楽・歌舞伎の歴史についても注目しなければならない。

能は、江戸時代には、武士が嗜むべき「武家式楽」となった一方で、歌舞伎は、庶民に愛されるような作品が次々と作られ、大衆娯楽となっていく。そして、近松門左衛門が「人間の本音」を織り込んだ作品を作ることによって、文楽や歌舞伎は、近代劇になっていく。

 歌舞伎作品の約3割が元文楽の作品であったこと、能楽の幕間劇であった狂言が現在は、独立して演じられるようになったことも興味深い。』(山口和加子)

講義要旨

受講生の皆様は外国からのお客様をお相手にしていらっしゃいますね。

そこで、日本文化の素晴らしさ・特徴といったところを古典芸能の面からご案内します。

①「歌舞伎・文楽・能」の歴史と概要です。

日本の伝統芸能は作者が全て創造したものはありません。まず伝説や歴史があり それが芸能化しました。つまり「歌舞伎・文楽・能」は歴史や伝説のパロディなのです。著名な「道成寺伝説」などを取り上げ各芸能の特徴をご説明します。

②前半部分で説明したそれぞれの特徴を、各伝統芸能の代表的作品をもとに、イヤホンガイドの高木先生による独特の切り口で紹介します。『安宅』(能)、『連獅子』(舞踊)、『摂州合邦辻』(文楽)など各作品での見どころをそれぞれ説明いたします。(高木秀樹)

様々な質問に回答

高木先生に寄せられた質問.pdf
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サンプル動画


受講料

【一般公開動画の視聴期限】2021年12月31日

 

「日本の舞台芸術の魅力」143分
¥3,700
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長期優待をご利用される方へ

長期優待をご利用いただけます。2021年年会費のご納入がお済でない方は、併せてお手続きください。

視聴期限は2021年12月31日までです。

※優待適用可否、適用可能金額はこちらでご確認ください。

※0円のチケットを単体でお求めの場合は、決済が発生せず、決済方法選択画面では「PayPal」をお選びいただけませんので、「銀行振込」をお選びください。

長期優待「日本の舞台芸術の魅力」143分
¥700
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講師紹介

高木秀樹

歌舞伎・文楽の同時解説放送「イヤホンガイド」の解説者。
歌舞伎・日本舞踊の制作に携わる。大学講師。
NHK教育テレビ『文楽鑑賞入門』講師担当。
NHK文化センターで歌舞伎と文楽の講座を担当。
著書に『あらすじで読む名作文楽50』(世界文化社)。
『文楽手帖』(角川文庫)あり。

山口和加子(コーディネーター)

NPO法人日本文化体験交流塾(IJCEE)副理事長。通訳案内士(英語)。

東京都内定期観光(はとバス)英語ガイドの第一人者。2020年観光庁研修指導員
FIT.VIP.MICEなどの通訳ガイド経験豊富。茶道宗徧流、裏千家を学び、表千家茶道同好会メンバー。国際茶道塾を設立、塾長を務めている。毎日書道展10年連続入選、会友。温故流花道師範(花名:温和斎登加)。 2019年外務省「日本ブランド発信事業」の日本文化専門家として、中東三カ国(サウジアラビア・トルコ・ヨルダン)に派遣される。短歌「ポトナム」同人。共著「通訳案内士ハンドブック」「口述試験ハンドブック」「国際観光ガイドの基礎知識」合同歌集「荻の道」など。

 

推薦図書

山口和加子氏による推薦

Donald Keene著 “No and Bunraku 

(Columbia University Press, 1990)

ドナルド・キーン 日本文学研究の第一人者・コロンビア大学名誉教授

 Takashina Shuji著“The Japanese Sense of Beautry

(Japan Publishing Industry Foundation for Culture, 2015

高階秀爾:美術史家、東京大学文学部名誉教授、大原美術館館長

edited by James R. Brandon編:“No and Kyogen in the Contemporary World

 (University of HawaiI Press, 1997) James R. Brandon 歌舞伎研究家・ハワイ大学教授

Kawatake Toshio Kabuki (i-House Press, 2006)

河竹登志夫:文学博士。共立女子大学教授、ウィーン大学客員教授などを歴任、

 日本演劇学会会長、日本演劇協会会長、日本比較文学界会長など。

⑤青山昌文著:『美学・芸術学研究』(放送大学教育振興会、2013

   青山昌文:美学、芸術学、哲学研究者。放送大学教授

⑥ ムムム、文楽チャンネル You tube  (高木秀樹先生ご出演)

 

当日の研修スケジュール

2021年3月9日(火) プレミア・ガイド研修のスケジュール


 

時間

 講師

 内  容

1

9:159:55

山口和加子

通訳案内士にとっての日本の舞台美術

2

10:0012:00

高木秀樹

①舞台芸術

「歌舞伎・文楽・能」の歴史と概要

 

 

昼食休憩

 

 

3

13:0015:00

高木秀樹

②舞台芸術

「歌舞伎・文楽・能」作品の詳細

4

15:1516:45

山口和加子

 質疑及び意見交換会

・自主研究課題の検討

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